「長崎の鐘」
♪ こよなく晴れた青空を哀しと思う切なさよ・・・・ ♪
現在、朝の連続ドラマ「エール」では「長崎の鐘」が話題です。
戦後歌謡として多くの庶民の心を潤したこの曲は、
時移り令和の今でも「いい歌だなぁ、染み入るよぉ」と素直な自分を呼び覚ましてくれます。
その昔、東京の生活に馴染めないまま1年が経とうとしていた頃のことです。
全国から集まった学友のひとりにSさんがいました。
彼女は一家の大黒柱のお父様を不慮の事故で亡くしたばかり。
きっと田舎のお母様、弟君、家計のことなど抱えきれないほどの大きな荷物をを背負い込んだことでしょう。
その彼女が悲しみをこらえて「父が大好きだった歌です」と歌ってくれたのがこの歌でした。
その凛とした同級生の姿があまりにも立派で逆境さえも羨ましいほどの神々しさでした。
「大学辞めて帰って働く」と告げた彼女に、
お母様は「辞めるのはいつでもできる。ギリギリまで頑張ろう」と応えられたそうです。
支えてくださる周りの方々に感謝しながらアルバイトを掛け持ちし学業に励んだ彼女。
学内でも多くの後輩を励まし模範となりながら青春勝利の軌道を走りました。
実は今朝、彼女にメールしました。
「嬉しい!」と電話の返事がありました。
お互いにもう若くはないけれど、まだまだできることがある!
「だよね」Sさん。
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